SQL指南書　３値倫理①　NULLの扱い

SQL 指南書集目次 - ray88’s diary
■３値倫理とは
普通の言語の真理値型がtrue,falseという２つの値を持つのに対し、SQLはそれに加えてunknownという第３の値を持つ

■SQLで３値倫理が採用されている理由→NULLがあるから

■NULLは２種類に分けて考えられる
　①未知（Unknown)：今はわからないが、条件が揃えばいずれわかる
　（例）サングラスをかけている人の目の色（サングラスをはずせば目の色がわかる）
　②適用不要（Not Appplicable）：どうがんばってもわからない
　（例）男性の出産回数（このようにありえないこと）

■「=NULL」ではなく「IS NULL 」と書かなくてはならない理由
NULLは値でも変数でもなく、ただの「そこに値がない」という目印のため、
　比較述語（＝、＞、＜、＜＞など）は使用できない。

--以下の式はすべて unknown に評価される
1 = NULL
2 > NULL
3 < NULL
4 <> NULL
NULL = NULL

以下失敗例のSQL。クエリ結果で選択されるのはWHERE句の条件がtrueになる場合のみ。
falseやunknownの行は選択されない。

---NULLの検出に失敗するSQL
SELECT * 
     FROM tbl_A
     WHERE col_1 = NULL;