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Git学習でつまずいた!フォークの制限と実務での使い分け
※以下の記事は上記図解のパターン1で起こったトラブルを解消するために、パターン2でレポジトリを作り直した際の覚書
関連リンク:GitHub リポジトリを削除して再作成する手順(SSH接続でやり直し) - ray88’s diary
はじめに
Git・GitHubの学習を進めている中で、フォークしたリポジトリでの制限に遭遇し、参考書通りに進まず困ってしまいました。同じような悩みを持つ方の参考になればと思い、今回の学びをまとめます。
遭遇した問題
1. フォークしたリポジトリをプライベートに変更できない
問題: 設定画面でプライベート化のボタンがグレーアウトされている
原因: GitHubの仕様により、フォークしたパブリックリポジトリは基本的にプライベートに変更不可
理由:
2. プルリクエストでレビュアーを指定できない
問題: パブリックなフォークリポジトリでレビュアー指定ができない
原因: コラボレーター以外をレビュアーにできないGitHubの仕様
3. コラボレーター招待メニューが表示されない
問題: コラボレーター管理機能が使えない
原因: 元のリポジトリの権限設定に依存するため
4. Compare & Pull Requestボタンが表示されない
問題: ブランチをプッシュしても「Compare & Pull Request」ボタンが表示されない
原因: 表示される条件が複雑で、学習書通りに動かないことが多い
- ブランチ名、プッシュタイミング、関係性が影響
解決策
プライベートで作業したい場合
1. 新しいプライベートリポジトリを作成(推奨)
- プライベートリポジトリを作成し、フォークコードをプッシュ
- コラボレーターを自由に管理可能
2. GitHubの「Import repository」機能を使用
- 元のリポジトリをURLでインポート
- フォーク関係なしで同じコードを取得可能
レビュー機能を使いたい場合
1. プライベートリポジトリでレビュー機能を活用
2. コメントベースレビュー
- @usernameでメンションし、コメントでレビュー
Compare & Pull Requestボタンが表示されない場合
1. 手動でプルリクエストを作成
- 「Pull requests」→「New pull request」から作成
- baseとheadを正しく指定
2. ブラウザを更新
- ページを再読み込み、時間を置くと出ることも
3. URLで直接アクセス
https://github.com/[元のユーザー名]/[リポジトリ名]/compare/main...[あなたのユーザー名]:[ブランチ名]
実務での使い分け
フォークを使うケース
典型的なワークフロー:
元のリポジトリ → フォーク → クローン → 開発 → プルリクエスト
直接クローンするケース
- 社内・チーム開発
- プライベートリポジトリ作業
- 自分が参加しているプロジェクト
典型的なワークフロー:
リポジトリ → クローン → ブランチ作成 → 開発 → プルリクエスト
学習者への提案
1. 基本操作の習得
- 自作リポジトリで開発を練習
- 制約が少なく、安心して学べる
2. ブランチ・マージの理解
- ローカル・GitHub上でのブランチ操作やマージ処理を体験
3. フォークの学習
- ワークフローに慣れた後にフォークを学ぶ
- オープンソースに貢献したい段階で学ぶのが理想
まとめ
フォークには多くの制限があります。特に:
- プライベートにできない
- レビュアーを指定できない
- コラボレーター管理ができない
- 「Compare & Pull Request」ボタンが出ない
などが混乱の原因になります。
まずは基本操作に集中し、段階的に学ぶのがおすすめです。
実務では目的に応じてフォークとクローンを使い分けます。学習書と違っても焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。